2007年09月30日

キトサンと

キトサンは主にカニやエビの甲羅から抽出される動物性の食物繊維で、

キトサンが肥満予防につながるとして話題を集めてています。

ふつう食物繊維はマイナスか中性に荷電していますが、

キトサンはプラスに荷電している世界で唯一の食物繊維です。

食事で摂取する脂肪は十二指腸で胆汁によって小さな油滴になり、

この油滴の表面は胆汁中の胆汁酸とリン脂質によって覆われますが、

胆汁酸もリン脂質もマイナスに荷電しています。

このことで、プラスに荷電しているキトサンは

胆汁酸とリン脂質によってマイナスに荷電している油滴を取り囲み

脂肪分解酵素である膵リパーゼがすぐには働きにくくするのです。

このようにして膵リパーゼの働きがキトサンによって抑えられると、

脂肪の分解・腸管吸収に時間が長くかかることになり、

体内に入っていく脂肪の量がかなり減っていくのです。

つまり、なだらかに少量の脂肪が吸収されることになり、

その少量の脂肪の大部分は骨格筋で代謝され、

脂肪細胞に行く脂肪酸の量が減少して中性脂肪の量も

少なくなるのです。

そもそも、脂肪と呼ばれるものには

中性脂肪・脂肪酸・リン脂質・コレステロールの4種類あります。

コレステロールは中性脂肪と同じ吸収のメカニズムをもっている

と考えられています。

食事から摂取したコレステロールは脂肪酸と結合したエステル型が多く、

コレステロールも胆汁酸によって脂肪などと一緒に小さな油滴になります。

この油滴中のコレステロールエステルは

膵液中のコレステロール分解酵素であるコレステロールエステラーゼに

よって遊離コレステロールと脂肪酸に分解されてから腸管に吸収されます。

プラス荷電したキトサンはマイナス荷電した油滴に膜を張り

酵素が近づきにくい状況を作り出すのです。

つまり、キトサンがコレステロール分解酵素の働きを阻害して

食事から摂取したコレステロールの吸収を抑制する

と考えられているのです。

このように、キトサンは

食事で摂取した脂肪やコレステロールの分解酵素の働きを阻害し、

腸管吸収を長引かせ、血液中のコレステロールを低下させるという

すぐれて機能性を持った食物繊維なのです。

追 記

キトサン摂取の目安は1日におよそ300~500mgです。

キトサン摂取は食前か食後に摂取することです。

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